PROTECTITE ROOFING UNDERLAYMENT
次世代屋根防水シート プロテクトタイト·プラチナ
商品概要
現在市場に流通する屋根用防水紙は「アスファルトルーフィング」や「ゴムアス」と呼ばれる防水紙が主流です。
北米で生まれた「ガルバニウム鋼板」(合金)は、外壁材として、そして屋根材として様々な建築物に使用されるようになりました。
ガルバニウム鋼板屋根材は軽量で作業性が良く、耐水性、耐候性に優れ、そして寒冷地などでは「凍害」の心配も無い事から、多くの建築物に採用されるようになりました。
しかし近年このガルバニウム鋼板を使用した外壁及び屋根材で、「防水紙」の劣化現象が報告されるようになりました。
アスファルトシングル屋根材、或いはスレート屋根材等は、夏場ですと屋根材表面温度は50~60℃、ガルバニウム鋼板の屋根材に至っては70℃前後にも及びます。
その為、屋根材の防水紙として施工されているアスファルトルーフィングのタールが溶解し、そのタールの「油分が気化」する。
陽が落ちるとそのタールは固まり、そして陽が昇れば又表層のタールが溶けて気化する・・を繰り返すことで、タールを包んでいる素地である「紙」の繊維がボロボロになる事が分かって来ました。
夏場、この防水紙を施工した上を歩くと、確かに靴底がべたべたとしますし、防水紙を施工しただけでも油分が浮いている事が分かります。こうした防水ダメージは夏季だけのものでは無く、特に寒冷地の冬季に於いては、ルーフィング部分に侵入した雨水や雪が夜間に凍結し、日中は温かくなって融解し、そしてまた夜間に凍結する・・・を繰り返す事で、防水紙が伸縮を繰り返し劣化する要因になっています。
この事象はゴムアスでも同様で、夏場の熱で柔らかく緩み、そして陽が落ちて冷えて固まりを繰り返す。
この伸縮動作を繰り返す事で、ゴムアスの表層が硬化して細かい割れが入る、所謂「表層クラック」を起こし、やがてその表層が砂のようにぽろぽろになる事象が防水紙の熱劣化です。
プロテクトタイト·プラチナはこの熱にも紫外線にも強い特殊ファイバー素地で、砂が付いた靴底で擦って歩いても、瓦桟の木くずの上から靴底で擦ってもダメージを受け難い、耐衝撃性、耐久性、耐候性に優れています。
又暴風による引っ張り、引き裂きにも強く、鋼板屋根、アスファルトシングル、カラ―ベスト、その他スレート、陶器瓦など、仕上げ材を選ばぬ次世代屋根防水紙です。
「長期優良住宅」は、構造躯体を湿気や雨水から守り、住宅の耐久性を「恒久的」に維持する事が重要で、外壁の気密·透湿·防水紙と並び、屋根防水紙はとても重要な部材と言えます。
特徴
- プロテクトタイト防水シートは、4層構造で、耐衝撃性・耐候性に優れ、防水層にダメージを受ける事はありません
- 経年劣化し難いファイバー素材の製品です
- 防水シートの一番下の層は、製品が滑り落ちる事を防ぐ処理を施してあり、野地合板を傷付ける事もありません
また、裂け防止の高い製品でもあります - 防水シートの表層面は滑り止め処理を施してあり、急勾配での歩行も容易に行う事が出来ます
- 17mil(0.4318㎜)の厚さで、1ロール(92.9㎡)の重量は、わずか16.78KGです
- 製品の巾は48″(1219㎜)長さは250フィート(76.2m)です
施工要領
野地合板の表面に防水シートに損傷を与える可能性のある釘、突起、およびその他の破片が無い事を確認します
また、野地合板が濡れていない事、湿気を帯びていない事も確認して下さい
施工屋根勾配は2.5寸(2.5/10)以上とする事(2.5寸未満の場合は2重貼りをする事)
(例)アスファルトルーフィング又はゴムアスを施工し、その上からプロテクタイト・プラチナを施工してください
施工は、重ね代部分にキャップ付きタッカーで施工するか、タッカー針施工の場合テープ処理する事
重ね代部分以外のタッカー留めは不可
文字印刷面を上にして施工 桁行方向に横張りをして下さい
しわ、弛みの無いように張り上げます
シートのx印に留めていきます
留め金具はスティンガーハンマーを使用し、
プラスチックキャップ付ステープルで止めます
スティンガーは手動タイプ(針:9.5㎜)
コンプレッサータイプスティンガー(針:15.9㎜)
樹脂製キャップがタッカー針を包み込み、針穴からの漏水を防止します
直径25ミリのキャップの面で留め、15ミリのステープルは、ファスナー保持力も高く、強風や突風で防水紙が剥がれる事が有りませんので、コンプレッサータイプスティンガーがお勧めです
上下方向の重ねシロは4”(101.6㎜)、左右方向の重ねシロは12“(304.8㎜)以上確保し、プラスチックキャップ付ステープルで固定します(上下方向の重ねシロはガイドラインがシートに印刷されています)
ケラバ部分は3”(76.2㎜)以上貼り延ばしてケラバ板金で固定します
※瓦桟木等は、流し桟工法や溝が加工された桟木を使用し、桟木に雨水が滞留しない様にして下さい
※キャップ付ステープルは重ね部以外には打たないで下さい
※ステープルの打ち損じは漏水の原因となりますので、粘着防水テープ等で補修をして下さい
製品詳細
サイズ W 48″ x L 250′ (W 1,219㎜xL 76.2m)
㎡数 92.903㎡/ロール
重量 16.78kg/ロール
厚み 0.431㎜