HYDROGAP DRAINABLE HOUSEWRAP
レインスクリーンラップ
アクリル板で挟み込んだ排水実験の模様です。左はドレインラップ、右はレインスクリーンラップです
同量の水をハウスラップに注ぎます
ドレインラップは水が閉じ込められ排水されませんが、レインスクリーンラップは1㎜のスペーサー(ギャップ)ですぐに排水してしまいます
レインスクリーンラップ 製品概要
高気密・高断熱と言った視点から「外断熱」や「ダブル断熱」等の取り組みが増えて来ました。
所謂外断熱工法の場合、フェノールフォームやポリスチレンボードと言った断熱材を、外壁の透湿・防水紙にビスなど用いて直接留める施工が一般的です。
この場合開口部回りや断熱材のジョイント或いはビス穴等、何らかの理由で断熱材裏側に入り込んだ雨水や湿気は逃げ場を失い「滞留」する事になります。
滞留した雨水や湿気は熱を伝えやすく、外断熱材の性能を著しく損なう要因になります。
更には夏の逆転結露を誘発し、又、カビの発生や木材の腐食の原因など「構造躯体劣化」に直結する大きな問題でした。
新しく開発された『レインスクリーンラップ』は、外断熱材や胴縁などの裏側に侵入した雨水や湿気をスムースに排水、排湿する画期的な「透湿・排水・排湿・気密・防水シート」です。
防水紙表層に点付けされた1mm厚みの樹脂スペーサ(ギャップ)は、防水紙から断熱材を1mm離す事で、断熱材裏側の雨水を効果的に排水し、断熱材と防水紙の間の乾燥状態を維持します。
1mmのギャップでは空気対流は起きず、外断熱材の効用を損なう事は有りません。
又、木製胴縁を使用した場合、雨水が胴縁脇を流れると、毛細管現象で胴縁裏側に雨水が引っ張られ、胴縁を留めているビス穴、或いは釘穴から雨水侵入すると言った事象が有りました。
しかし、レインスクリーンラップを施工した場合、1mm厚のギャップ(隙間)は雨水をビス穴、釘穴に引き寄せる事は無く、スムースに排水させる事が出来、木製胴縁を常に乾燥した状態にします。
『レインスクリーンラップ』は、外断熱材や胴縁を留めているビス穴からの雨水侵入を防止し、防水紙と外断熱材、防水紙と胴縁の間を水分から保護し、構造躯体を「恒久的」に維持する画期的な次世代ハウスラップです。
外断熱材に対応した排水力
外断熱材と透湿防水紙の間に1mm厚の平均的なギャップ(隙間)を作り、雨水を滞留させる事無く効率的(短時間)かつ効果的(大量)に排水します。
木製胴縁の保護
胴縁と防水紙の間に1mm厚のギャップ(隙間)を作る事で、毛細管現象による胴縁のビス穴、釘穴からの雨水侵入を防止します。
耐防蟻薬剤
防蟻薬剤処理した構造用面材、胴縁などに触れても防水性を失う事は有りません。
強度・耐久性
2種類の不織布を3層構造にした特殊素地は、一般的な防水紙の2倍の強度が有り、破れにくく、対紫外線、耐熱、耐久性に優れています。
レインスクリーンラップ EPS外断熱仕様
1mm厚みの樹脂スペーサー(ギャップ)は、防水紙から断熱材を1mm離す事で、断熱材裏側の雨水を効果的に排水し、断熱材と防水紙の間の乾燥状態を維持します。
1mmのギャップでは空気対流は起きず、外断熱材の効用を損なう事は有りません。
レインスクリーンラップ 胴縁仕様
胴縁を施工する際においても、レインスクリーンラップは1㎜の隙間が出来ますので、これにより胴縁が防水紙に密着する事で起きる毛細管現象で水を引き寄せる事もなくなり、木製胴縁の腐れを防止する事になります。 この機能により横胴縁も可能になります。
雨水をビス穴、釘穴に引き寄せる事も無く、スムースに排水させる事が出来、木製胴縁を常に乾燥した状態にします。
レインスクリーンラップ 施工手順
- レインスクリーンラップは1階部分の下から張り始める。
土台水切の立ち上がりに30㎜ほど被る様に、レインスクリーンラップの下端を合わせます。 - 横の重ねシロは、200㎜以上とする。
- 縦(上下)の重ねシロは、102㎜以上とする(重ねシロラインが印刷されています)。
- タッカーで留めるピッチは上下左右とも、約600㎜~800㎜とする。
※タッカーは千鳥に留めた方がより効果的です。
製品概要
厚さ(隙間サイズ): 1㎜(0.04インチ)
幅 : 1524㎜(5フィート)
ロール長さ : 30.48m(100フィート)
紫外線耐候日数 : 120日
製品組成 : ポリプロピレントリラミネート
透湿性 : 16perms
防火評価 : クラスA