サンクスギビング(感謝祭)
11 月第 4 木曜日はサンクスギビング (感謝祭) の祝日です。
元々、イギリスからの移民と先住民が収穫のお祝いとして一緒に食事をしたのが始まりと言われています。
アメリカの多くの家庭では離れている家族が集まって、七面鳥やハム、ポテトやかぼちゃなどの秋の食材で盛大にお祝いをしますが、こういった現代的なサンクスギビングの風潮は意外にも歴史が浅いのをご存知でしたか?
イギリス移民とアメリカ先住民が初めて収穫をお祝いしたのは 1621 年ですが、サンクスギビングという祝日が誕生したのは 200 年後の 1817 年にニューヨーク州を含むいくつかの州が祝日と決定してからでした。それまでの間は、場所によっては別の日にお祝いをしたり、またアメリカ南部ではサンクスギビングの概念さえもありませんでした。
これを全国に広め、国民の祝日にしようと活動したのが、童謡「メリーさんのひつじ」の作者でもあり、当時有名な雑誌編集者でもあった Sarah Josepha Hale という女性でした。彼女は 36 年間に渡り、雑誌に論説を寄稿したり、政治家や市長、大統領にまで手紙を送り、サンクスギビングを国民の祝日とするよう活動しました。彼女の訴えを受け入れサンクスギビングを 11 月の最終木曜日と決定したのがリンカーン大統領です。南北戦争真っ最中にあったリンカーン大統領は、南北戦争で未亡人となった者、孤児となった者、哀しみ苦しむ者に神のご加護があるように、そしてこの国の傷が癒えるように祈ろうと宣誓し、サンクスギビングを制定しました。
時は 2014 年、現代のサンクスギビングのメニューはとうもろこしや鹿肉などの当初のものとは全く変わり、サンクスギビング翌日はブラックフライデーと呼ばれる年間最大のセールで死者や発砲事件が起きるほど時代は変化しました。悲しいかな元々のサンクスギビングの意味は薄れてきていますが、それでもサンクスギビングにボランティア活動をしたり、恵まれない人へ食べ物を届けるといった慈善活動も続いています。
日本ではお歳暮などで 1 年の感謝を表したりしますが、サンクスギビングにも自分達が如何に恵まれているか感謝の意を込めて、ボランティア活動や寄付などをする風潮は今後も根強く残るといいですね。
クリスマスのデコレーションはすでに盛んですが、サンクスギビングにもおしゃれなデコレーションができます。秋色の玄関やマントルなど、部分的なデコレーションなら簡単かつ季節感いっぱいで、道行く人やお客さんの目を引くこと間違いなしですね。
さて、弊社でもサンクスギビングに伴い 11/27 (木) と 11/28 (金) の 2 日間はお休みとさせて頂きます。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご了承下さいますようお願い致します。